安さを求めて、夫はこの2年ほどで、UQモバイル→日本通信SIM→楽天モバイル→ahamoと、格安SIMを4社も渡り歩きました。
でも実際に乗り換えを決めた一番の理由は、毎回、料金ではなく「職場でつながらない」ことでした。
私自身はずっと日本通信SIMを使っていて、不満を感じたことがありません。でも、隣で4社ぶんの乗り換えを見ているうちに、格安SIM選びは、安さだけでは決められない——と感じました。
この記事は、その4社ぶんの記録です。合わなかった会社の良かった点も、正直に書きます。
わが家の格安SIM遍歴まとめ
格安SIMに乗り換える前は、ずっとauを使っていました。月6〜7千円に加えてデータチャージ代もかさみ、「さすがにこれは高いのでは」と思い始めたのが、すべての始まりです。
そこから4社を渡り歩いた結果を、先に表にまとめました。
| 順番 | 会社 | 使った期間 | 月額目安 | やめた理由(一言) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | UQモバイル | 2023年ごろ〜2024年8月 | 4〜5千円+データ追加 | 最安を求めて他社へ |
| 2 | 日本通信SIM | 2024年8月〜10月ごろ(約2ヶ月) | 2,178円(当時30GB) | 電波が弱く、決済・ICチャージができない |
| 3 | 楽天モバイル | 2024年10月ごろ〜2025年9月(約11ヶ月) | 基本料3,278円+通話料 | つながりにくさが解消せず、使うほど悪化 |
| 4 | ahamo | 2025年9月〜現在 | 2,970円(回線のみ) | 継続中(職場のトイレだけ今も圏外😂) |
※料金と電波の感想は、わが家が各社を使っていた当時のものです(UQモバイル〜楽天モバイルは2023年〜2025年、ahamoは2025年9月から現在まで)。料金プランもつながりやすさも変わっていくので、最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。
結論だけ先に知りたい方へ。最終的にわが家が落ち着いたのはahamoでした。
ここからは、なぜこの順番で渡り歩くことになったのか、1社ずつ振り返ります。
1社目:UQモバイル|安心感はあったけど、2年動けなかった

auから乗り換えた先に選んだのは、同じ系列のUQモバイルでした。理由は「ずっと使ってきたauのサブブランドで馴染みがあったから」。正直、そこまで積極的な選択ではありませんでした。
手続きはオンラインで完結し、同じ事業者内なのでスムーズでした。
電波はauの頃と変わらず良好で、通勤中も職場でも困ることはありません。
月額は4〜5千円とauより下がりましたが、データチャージの追加購入は相変わらず続いていました。
⚠ ここが一番の落とし穴でした
「端末の残債が残っているとキャリアを変更できない」という思い込みがあり、そのままUQに2年近く留まり続けていました。
動けたきっかけは、機種変更のために立ち寄ったauショップで、店員さんから「残債があっても他社へのMNPは可能ですよ」と教えてもらったこと。
知っていれば、2年は早くいろいろ試せたのに——というのが、夫の本音です。
同じ思い込みで動けずにいる方は、意外と多いのではないでしょうか。もし当てはまるなら、一度契約中の会社に確認してみる価値はあると思います。
店舗で相談できる安心感を重視する方や、au回線のエリアに馴染みがある方には、UQモバイルは今でも選択肢になると思います。
2社目:日本通信SIM|最安だったのに、たった2ヶ月でやめた理由

残債の誤解が解けたその足で、夫が選んだのは日本通信SIM(合理的プラン)でした。
ネット上でコスパの評価が高く、月額2,178円は遍歴の中で最安。しかも私(妻)が長年のユーザーで、子どもにも使わせていた実績があったので、迷いはありませんでした。
ただ、この選択は約2ヶ月で終わりました。理由は電波です。
職場のビルのすみやトイレではほぼ圏外、通勤で使う電車でも大阪周辺で頻繁に電波が途切れる状態でした。
⚠ 「遅い」ではなく「決済ができない」が決定的だった
格安SIMというと「動画がカクつく」くらいのイメージを持たれがちですが、夫の場合はもっと生活に直結する問題が起きました。
昼食時にスマホ決済ができない。駅の改札で交通ICのチャージができない。
つながる場所での品質に不満はない。ただ、つながるエリアそのものが狭くなってしまったのです。
やめた決め手は、通信の速さではありません。お昼にスマホ決済ができない。駅で交通ICのチャージもできない。この「生活が止まる」不便さに、夫は我慢できませんでした。
ここは正直に書いておきたいのですが、私自身は今も日本通信SIMを愛用していて、通勤も含めてまったく不満がありません。
だからこそ、同じSIMで夫がここまで困るとは思いませんでした。使う場所が違えば、正解も変わる——それをはっきり突きつけられたのが、この一件です。
なお日本通信SIMは、使うデータ量でプランが分かれています。夫が契約したのは大容量プランで、2024年8月の時点では30GB・月2,178円でした。
このプランは、その直後の2024年9月末に、料金そのままで50GBへ増量されました(名前も「合理的50GBプラン」に変わりました)。今から検討する方は、当時よりお得になっていると考えて大丈夫です。
いっぽう下の記事に出てくる「1人月300円」は、家族の中でいちばん安いプラン(1GB・290円)を使っている長男の金額です。私は容量の大きいプランで月1,390円。
日本通信SIMは、容量が増えるほど金額も上がりますが、どのプランも他社と比べて割安な水準です。
3社目:楽天モバイル|データ無制限は嬉しかったけれど

次に選んだのは楽天モバイルです。決め手は楽天経済圏でのポイ活と、当時実施されていた乗り換え無料キャンペーンでした。
良かった点:データ無制限
データ無制限は、素直にうれしいポイントでした。動画を流しっぱなしにしても気にしなくていい——この安心感は、他の3社にはない魅力です。
料金は月5,156円ほどでしたが、これは基本料3,278円に通話料が上乗せされた金額です。
家族が他キャリアだったため、通話料が割引なしでそのまま加算されていたとみられます。通話をあまりしない方であれば、実際の負担はもっと下がるはずです。
肝心の電波は、正直なところ日本通信SIMとどっこいどっこいで、大きな違いはありませんでした。
しかも使い続けるうちに、つながりにくさは徐々に悪化していきました(「ユーザーが増えてトラフィックが大きくなっていたのかも」というのは本人の推測です)。
ただし、これは夫が使っていた2025年9月までの話です。楽天モバイルは今も基地局を増やし続けているので、同じ場所でも状況は変わっているかもしれません。
「自社エリアの狭さについては、乗り換えた後に知りました」というのが、夫の正直な反省です。
データ無制限の魅力は大きかったものの、つながりにくさへの我慢が限界に達し、次のahamoへ移ることになります。
4社目:ahamo|同じdocomo回線なのに、これだけ違った

4社目に選んだのはahamoです。決め手は「関西ではドコモが強いと聞いたこと」でした。
日本通信SIMも同じdocomo回線でしたが、あちらは他社が回線を借りるMVNO(格安SIM事業者)。ahamoはドコモ本体が直接運営しているぶん、有利ではないかと考えました。
料金は2,970円(税込・30GB・回線のみ)。月のデータ使用量は、今のところ30GBを超えていません。
ahamoは最安ではありませんが、4社の中でもっとも安定していて、金額にも納得できる水準に落ち着きました。
ℹ 同じdocomo回線でも、MVNOと本体では体感が違った
通勤中の途切れは、明らかに減りました。少なくとも、電波がまったく来ないということはなくなったのです。
職場でも、日本通信SIMのときのようにお昼の決済ができない、という困りごとはなくなりました。
ただし正直に書いておくと、部屋のすみとトイレだけは、今も圏外のままです。ドコモはビルの奥まった場所に弱いという話も聞きますが、このピンポイントの弱さは、大手キャリアに変えても越えられませんでした。
ahamoは店舗でも受け付けてもらえますが、設定を手伝ってもらうのは有料(3,300円)で、操作は自分でやる形です。
手続きを店員さんに全部お任せしたい方には向きません。わが家は夫が自分で設定できる人なので問題になりませんでしたが、ここは人によって評価が分かれるところだと思います。
それでも、4社の中でいちばん満足しているのがahamoです。夫も「今のところ不満はないので、しばらく使う」と話しています。
ただ、料金もつながりやすさも年々変わっていくもの。品質が落ちたら、また乗り換えを考えます。
4社試してわかった、失敗しない格安SIMの選び方
4社を渡り歩いてわかったことを整理すると、こうなります。
渡り歩いてわかった3つの教訓
- 料金の安さより「自分がいつもいる場所で繋がるか」を優先する
- 同じ家族でも最適解は人それぞれ(夫=ahamo/妻=日本通信SIM)
- わが家の場合は、回線を直接運営している会社(ahamoなど)のほうが安定していた
では、その「繋がるかどうか」は、どうやって確かめればいいのでしょうか。わが家の失敗をふまえると、順番はこうなります。
乗り換える前に、これだけは確かめて
- 各社の公式サイトにあるエリアマップで、自宅・職場・通勤ルートを見る。格安SIMの場合は、その会社が借りている回線(docomo・au・ソフトバンク)のマップを見ます
- 身近に同じ回線を使っている人がいたら、その場所でのつながり具合を聞いてみる。地図ではわからない「建物の中」の様子がつかめます
- ビルの奥まった場所・地下・トイレは、地図には出てきません。わが家がつまずいたのも、まさにここでした
そのうえで、今から格安SIMを選ぶならどこを見ればいいか、簡単に分けてみました。
- 電波に困っていない場所がメインで、とにかく安さを重視したい方 → 日本通信SIM
- 職場や外出先でも確実に繋がってほしい方 → ahamo
- まずは店舗で相談しながら決めたい方 → UQモバイル
日本通信SIMのプラン別の料金は、こちらの記事にまとめています。
まとめ
4社の失敗も、たどりついた正解も、全部「実際に使ってみたから」わかったことでした。夫いわく「使ってみないとわからない」。
そして今は、昔のような年単位の縛りがほとんどありません。合わなければ、また変えればいいんです。
一度で正解を引き当てなくていい——そう思えたら、格安SIM選びはぐっと気楽になります。わが家は4回変えて、やっと自分たちの答えにたどりつきました。
面白いのは、同じ我が家でも夫と私で結論が真逆だということです。
夫は4社目のahamoでようやく落ち着き、私は昔からの日本通信SIMを今も使い続けています。どちらが正しいということではなく、生活する場所や使い方によって、合う携帯会社は変わるのだと思います。
もしあなたが格安SIM選びで迷っているなら、料金の数字とにらめっこするより先に、自分がいつもいる場所で繋がるかどうかを確かめてみてください。
ちなみに我が家のahamoは、今のところ職場のトイレだけが圏外のままです😂 それでも、ここまでの4社の中では一番の当たりでした。
